天祖山

てんそさん(1723m)


昨年、日原の紅葉の素晴らしさに感動したので、この秋も日原へ行く事にします。
以前から気になっていた天祖山は標高も高いので、先ずはここからスタート。


2009.10.31
(土)
 東日原八丁橋ロボット
雨量計
平坦地天祖山平坦地
(休憩)
平坦地
(ロス)
ロボット
雨量計
天祖山
登山口
東日原
晴れ 07:50着
 07:55発 
08:4009:45
09:55
10:45
10:50
11:45
12:40 
13:25
13:40
13:40
14:10
14:30
14:35
15:1015:50着
16:17発



先週24日。日中は晴れとの予報に早起きしたものの、衛星画像を見れば甲信越全体が雲に覆われている。とたんに赤薙山を思い出し、ガスで木々は見えないかも、紅葉もくすんで冴えないかもと、気力喪失。パソコン横目にウロウロ迷い、寒くなって布団へ潜り、そのままでした。

普通リベンジというのは、途中で撤退してしまったとか、山頂まで行ったが展望がイマイチだったので再挑戦する、などの場合を言うのでしょうが、今回私の気持ちの中では「布団の中からのリベンジ」。今日こそは、と張り切って家を出ました。

奥多摩駅7:25発のバスは満員で出発。終点の東日原から、まずは小川谷橋へ向かいます。途中で見上げる稲村岩辺りはそろそろ色づき始めと言ったところでしょうか。


天祖山 登山口
【天祖山 登山口】

小川谷橋で左折。色づき始めの対岸を見ながら八丁橋を過ぎて、天祖山登山口に着きました。

最初からかなりの傾斜。ジグザグ道は狭く、ロープが張ってある箇所もあって慎重に登って行きました。


やがて尾根に上がりました。ここもロープがあり、数年前にテレビで見たのはここのようです。

転落死事故があった日、現場調査に来ていた係員が、ちょうど上から降りてきた登山者に「この先で事故があったばかりなので、十分気をつけるように」と声をかけ、「はい、気をつけます。」と言って下って行った女性が、その先でまた西側(車道側)に転落死するという痛ましい事故があった場所です。

登山口まであと僅か。本当に気の毒で、手を合わせていると無念な気持ちが伝わってくるようでした。


転落注意
【振り返る転落注意箇所】

狭い山腹道
【落ち葉いっぱいの狭い山腹道】

気をつけて通り過ぎ更に登って行けば、また狭いジグザグ急登。ここは落ち葉がいっぱいで、滑ったら大変なので慎重に歩きます。

尾根に出ると祠がありました。この辺りの南側は紅葉がきれいです。下にも祠があるので下りてみると更に下にもあり、3つの祠が並んでいて、なるほど表参道です。手を合わせて、上へ戻りました。

祠の並ぶ尾根
【祠の並ぶ尾根に上がる】

落ち葉いっぱいの登山道に細いパイプが突き出した水場を過ぎると巡視路分岐。その先で尾根に上がると、南側の紅葉は更に素晴らしく、見上げれば光り輝く黄葉がいっぱい。緑のアセビの奥は燃え立つような紅葉が待っていて、素晴らしさに何度も立ち止まりながら進んで行きました。


輝くような黄葉
【輝く黄葉】

紅葉
【アセビの奥は燃え立つような紅葉】

大日神社
【大日神社】

やがてロボット雨量計のある所に出ました。ちょっと開けた緩やかな場所なので、しばし休憩。


その先の檜並木を行くと、すぐ上にお社が見えて来ました。エアリア地図ではもう少し先のように記されている大日神社でしたが、扉は閉まって廃屋のような雰囲気です。

お社の横を抜け、植林帯や自然林との境道を進んで行きます。

雑木と植林の境
【雑木と植林の境】

やがて落ち葉のジグザグ道になり、この辺も鮮やかな紅葉黄葉がいっぱいです。

秋色に染まった林

柔らかな彩り

紅葉の平坦道
【鮮やかな紅葉の平坦道】

平坦な明るい尾根に出ました。
赤い紅葉が一段と鮮やか、落ち葉カサカサ、気持ちのいい道が続きます。

平坦路の先からは緩やかな登りになり、こちらも気持ちのいい自然林。半分は落葉したのでしょうが、まだ紅葉も残っていてきれいです。見上げながら、しばし休憩。

秋の装い
【秋の装いの森】
冬の装い
【冬の装いの岩稜帯】

祠の横を通り、やがて岩が現れてくると、周辺はすっかり落葉。とたんに晩秋か冬の景色でしたが・・・

緩やかになると、また名残の紅葉。
ふかふかの落ち葉道は暖かな色合いです。

落ち葉いっぱい
【暖かな色彩の落ち葉道】

岩ゴツゴツの岩稜帯もあって楽しい尾根歩きです。右には、木々の間にちらちら見えていた隣のタワ尾根がはっきり見えて来ました。先週めげずに天祖山に来ていれば、今日はあそこを歩いているはずだったのにと、あちらも気になりつつ進んで行きます。


露岩帯
【露岩帯】

ウトウノ頭方面
【ウトウノ頭方面】

紅葉
【最後の紅葉】

ほとんど落葉した中に、一本だけ赤い紅葉が立っていました。ダケカンバの白い幹も素敵です。

やがて奥に小屋が見えてきました。会所のようですが、現在は使われることもなさそうな雰囲気でした。

会所
【会所が見えてきた】
天祖神社
【天祖神社】

会所を回りこむと檜並木が現れて、進んで行くと山頂の天祖神社に着きました。神社というのは確かに常緑樹で囲まれているものですが、ここは周囲が全くの落葉樹林なので、ちょっと不思議な雰囲気です。

天祖山の南側は明るい伐採地。周辺はもう落葉していますが、かなり混みあった林なので、冬枯れても向こうの山々が透けて見える雰囲気ではありません。単独男性が二人、それぞれ昼食タイム。私も倒木に腰掛けてお昼にしました。

ピストンなので、帰路は同じ道を引き返します。

天祖山
【天祖山 山頂】

帰りに見る紅葉は午後の柔らかな日差しで暖かな色合いになっていました。
誰もいなくなった落ち葉道をカサカサと下って行きます。
なんて気持ちのいい優しい道なんでしょう。


暖かな彩り
【暖かな彩りの中】

落ち葉 サクサク
【落ち葉 サクサクさせて】

優しい光の中
【優しい光の中で ティータイム】

平坦路に戻って来ました。この先は急下りなので、この優しい光の中でティータイムにします。


さて出発。平坦だった道もここまでで、これからは急坂の下りです。右へ緩くカーブしてすぐ左へ折れて、『そうそうこんな道だった』と思い出しながら、足元に注意しつつ進んで行きました。やがて尾根に乗ったので、ジグザグ急下り。踏み跡がはっきりしなくなって、ヘンだな〜とは思ったものの『登りの時も何やらはっきりしない道を登って行ったので、とにかく下ればいいんじゃない。』とばかりに、落ち葉いっぱいの斜面を足元ばかりに気を取られ下って行くと、ズルッと1mくらい滑ってしまいました。慌てて辺りを見渡せば・・・『ヘン!こんな雰囲気じゃなかった!』

見ればかなりの急勾配に立っていて、ようやく間違いに気付きました。尾根を一本間違えたのははっきりしているので、右に移ろうと、そーっとそーっと移動して行きました。そろそろとトラバースして尾根っぽい所に出ましたが、植林になってしまいました。『植林なんて、あったっけ?』とますます混乱。

下れば踏み跡が見つかるかと思い更に下れば、もっと急斜面になるだけ。こうなると見上げても、見下ろしても怖い。しばし思案。こういう場合は戻るのが鉄則。しかし、どうみても直登は出来そうにない急勾配。今来た方がいくらか緩い感じなので、またそろっとそろっと横移動して戻り、幾分緩やかになった所から直登して行きました。途中までは四つん這いで上がり、北側から回り込んだ形でようやく尾根に上がりました。

やれやれ、やっと戻った。よかった、よかったと一安心。とんでもない間違いをしてしまったと反省し、仕切り直しです。


ピストンだからと、ぼんやり歩いたのが間違い。平坦路を右へ緩くカーブして、左へ折れてからはジグザグ地点に注意。私はそのまま進み東へ延びる尾根を下ってしまったようですが、踏み跡をきちんと探して下れば間違うこともなかったはずです。


右へ
【仕切り直し   右へ】

ロボット雨量計
【ロボット雨量計】

そうそうここだったと思い出しながら下り、やがて大日神社に下り立ちました。無事に戻れたことに感謝。

すぐ下のロボット雨量計手前でしばし休憩。この先も急下りですが、道ははっきりしています。

危険地帯に差し掛かり、狭い尾根にある大岩の左を通り抜けたあとは、無意識に体が右寄りになってしまいます。が、ここは右側が危険地帯。

その先に小さな段差があり、足場の平らな石はやや下向きに傾いていて、ここで滑ったらどうなるかと目で追えば、そのまま右へカーブして、岩がちな崖下へ落ち込むことになります。

同じ日に二度死亡事故のあった日は、ここが滑りやすい状態だったのではと勝手に推測。事故に遭われた方達の死を無駄にしないよう、誰もが注意して欲しいと思いました。

右側に注意
右側に注意

この先の急斜面のジグザグ下りも落ち葉いっぱいの狭い道なので、気が抜けません。「気をつけて・・・ 気をつけて・・・ 」と唱えながら下って行きました。登山口に戻り、無事に降り立てたことに感謝。あとは林道歩きだけです。


小川谷橋下の紅葉
【小川谷橋下の紅葉】

朝は日陰で暗かった小川谷橋下の紅葉。
もう少し先が見頃のようです。


紅葉の時期にと思っていた天祖山。予定より一週間遅れだったので、紅葉ラインはやや下に移行していましたが、ロボット雨量計から尾根平坦部辺りがとてもきれいでした。やはり日原の紅葉は素晴らしいので、来週も日原の予定です。



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