雲取山へ

くもとりやま(2017m)
平成21年1月10日~11日

冬の雲取山は魅力的で、以前から行ってみたいと思っていました。
翌日は展望の石尾根から、明るい榧ノ木尾根を下ろうと思っていたのですが・・・


2009.1.10
(土)
 鴨沢登山口休憩七ツ石小屋
3番目分岐
ブナ坂小雲取雲取山荘
晴れ 09:20着
 09:30発
10:0011:45
11:50
13:20
13:45
13:5515:20
15:25
16:30着



昨年のクリスマス頃からずっと晴天が続いていましたが、ようやく金曜日に雨が降りました。山では雪になったはずだし、連休なので小屋泊まりで行きたい。雲取山なら降雪の翌日でもトレースはついているだろうと、白い石尾根を期待して家を出ました。


鴨沢
【鴨沢】

奥多摩駅8:35発の西鴨沢行きのバスは、あっという間に満員になり、乗り切れない人たちも出ました。「臨時便を出します」という声を聞きながら、バスは少し遅れて出発。途中下車の人達も、人を掻き分け苦労して降りて行きます。

鴨沢に着いて身支度し、歩き始める頃には9:00発の臨時便が到着しました。


うっすら雪化粧の鴨沢から舗道を上がり山道へ入ると、一瞬とんでもない北風の突風! 木々の雪がザザザー!と混じりながら、ビュービュー!吹きつけ、顔を上げていられないくらい。止むと、全身雪まみれになっていました。

小袖乗越から5分ほどで登山口に着きました。ここからは植林と雑木を交互に登って行きます。

ふと気づくと、遠くで電車のような音。『青梅線の音がここまで聞こえるんだ・・・』と思ったけど、よく考えればこんな遠くまで聞こえるはずがない。聞こえているゴーゴーという音は、どうやら山が鳴っている音らしく、今日の稜線の風は相当強そうだなあと思いました。日陰の気温はマイナス。確かに寒い!


登山口
【登山口】
東側
【東側の山腹道】

東側の山腹道なので比較的風は弱く、たまにブリザードのような風が一瞬だけ吹き荒れ、雪まみれになってびっくりするくらいです。

廃屋を過ぎて、高度を上げると千本ツツジあたりの山が見えて来ました。

尾根上に出た所に「堂所」の道標が立っていました。風が抜けて寒く、休む雰囲気ではないので、もう少し先まで進みます。

『ここが堂所』と思っていたちょっとした平坦地は雪に埋もれて寒く、ここも休む雰囲気ではないので更に先へ。(疲れてきたけど、休むところがない)

堂所
【堂所】
西側
【西側の山腹道】

マムシ岩を過ぎ、第1番目の七ツ石小屋分岐を過ぎて日当たりのいい西面の道になりました。谷を挟んだ向かいの山が風を遮ってくれるのか、ここは風もあまり当たらず、しばし休憩。


次の第2番目の七ツ石小屋分岐にきました。狭めの場所ではグループが昼食中なので通過し、木橋を渡り南面の山腹道を進みました。ここは風も弱く暖かですが、お昼に適した場所がない。
七ツ石尾根を越えると見晴しも良くなってきました。木々の間から富士山も見えそうですが、遠くは雲で霞み富士山はどこ?という雰囲気。隣の飛竜山から三ツ山はきれいに見えています。


飛竜山~三ツ山
【飛竜山~三ツ山】

巻き道
【七ツ石山 巻き道】

仕方ないからブナ坂でお昼にしようかなと思いながら、第3番目の七ツ石小屋分岐を過ぎ、また西側の道になったとたん、とんでもない突風が来て慌てて退散。『こんな寒いところでお昼なんかイヤだ。』と、第3番目分岐の南側に引き返して、お昼にしました。やれやれ・・・

ここまでもゆっくりペースだったのに更に抜かれ、人の気配がなくなりました。そろそろ出発。

ブナ坂に到着。ここからは気持ちのいい稜線歩きです。雪もサラサラで、この頃には風も大分収まってきました。よかった、よかった。


ブナ坂
【ブナ坂】

上空は青空ですが、富士山や大菩薩方面は雲がかかり、展望はイマイチ。積雪は10cm~20cmくらいで吹き溜まりもありますが、歩きやすく楽しい雪道です。


七ツ石山
【振り返り見る七ツ石山】

飛竜方面
【飛竜方面を見ながら石尾根を進む】

テント場
【テント場】

奥多摩小屋のテント場には4,5張りのテントがあって、何やら準備中。ここは何故か雪がない。

奥多摩小屋は静か、人の気配はありません。

ヨモギノ頭は巻いて、小雲取へ進みました。結構な急登で、上は所々吹き溜まりがあって膝くらいまで入ってしまいました。

小雲取
【小雲取】
雲取山
【雲取山の山頂は見えるけど・・・】

予定では雲取山の山頂を通って行こうと思っていましたが、今の展望はイマイチ。飛竜山あたりには暗い雲がかかり始めたので、山荘への巻き道を行くことにしました。


この道は初めて。前方には数人のグループも歩いています。狭いし、急ぐわけではないのでそのまま後ろについて行きました。けっこう長い道です。グループの人達も途中でこの道でいいのかと不安そうでしたが、地図を見れば確かに長そうです。

ずっとシラビソなどの針葉樹林帯で、結局大小5つくらいの支尾根を乗っ越して行きました。地図のコースタイムは30分でしたが、雪道ということもあり、ゆっくりペースで1時間かかりました。

東側巻き道
【雲取山 東側巻き道】

雲取山荘
【雲取山荘】

ようやく雲取山荘に着きました。
部屋は中年単独女性と二人で、炬燵のある部屋です。室温は0度なので互いに肩まで炬燵に入って、あれこれおしゃべりしながら夕食を待ちました。

食堂には30名くらいの登山者で、今日は連休のわりに空いているようです。

食後、外に出てみました。
すっごく寒いけど、夜空には煌々と冴える明るい月。明日はすっきり晴れてくれそうです。

月
【冬の月と、遠くの夜景】



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