明神ヶ岳・明星ヶ岳

みょうじんがたけ(1169m)みょうじょうがたけ(923m)


箱根の外輪山 明神ヶ岳からは、コブのような金時山の向こうに大きな富士山が眺められます。
今年の登り初めは道了尊に詣で、明神・明星ヶ岳から塔ノ峰まで緩やかな尾根道を歩いて来ました。


2006.1.8(日) 道了尊_最乗寺_見晴小屋_明神ヶ岳_明星ヶ岳_塔ノ峰_阿弥陀寺_箱根湯本駅
晴れ 08:25着
 08:25発
08:35
08:45
09:35
09:45
11:10
12:00
13:30
13:40
15:10
15:20
15:4516:05着
16:22発



新松田駅7:52発の地蔵堂行きのバスで8:08関本で下車。ここで8:15発の道了尊行きに乗り換えます。最乗寺が近づくと鬱蒼とした杉林になり、車窓から見える段々の参道には古刹らしい杉の大木が並んで、いかにも森厳な佇まい。バスでサーっと通るのは、ちょっと勿体ない雰囲気です。

終点で降り山門に入ると、ここからはしっかり踏み固められた雪道でした。この冬は日本海側は大雪、太平洋側は雨さえ少なく、今朝、電車から見た大山も表尾根も雪はあまりない感じだったので、この境内の雪にはちょっとびっくり。大山より低く南に位置する明神ヶ岳ですが、この分だと上も雪がありそうです。

参道の石段を進んで行くと、前方に赤い鉄下駄が見えてきました。登山口はあの大きな下駄の手前を左折するのですが、その前に右へ上がり本堂にお参りします。

一般の方に混じって、ザック姿で参拝。今年も、どの山でも遭難が少なくなりますように。


最乗寺
【大雄山 最乗寺】
鉄下駄
【赤い鉄下駄の左が登山口】

本堂向かいの門を出ると、ここからは雪掻きがされてないので鉄下駄の周りもけっこう白くなっていました。スパッツをつけて、出発。(この門の外、右手に新しいトイレがありました)


杉林の中をジグザグに登って行きます。初詣の人たちの鐘の音が、ずーっと聞こえているので、ちょっと厳かな気分でした。平坦になってすぐの右側には、小さな石仏が並んでいます。うっすら雪の残る植林を進み、2度林道を横切って登って行くと小さな見晴小屋に出ました。僅かに開けた東面から丹沢の山並みが見えているので、ベンチに腰掛け休憩タイム。中高年のご夫婦が到着したりして、たまに人に出会う程度の静けさです。

この先、少し行くと広い雪道になりました。確か、このあたりは両側がすすきだったところ。秋に来た時は、すすきの穂が白く続いて、気持ちのいい道でした。今は刈られたのか枯れて倒れたのか、すすきの上が雪で覆われ、幅広の道になっています。



神明水の標識のあるところからやや急登になって、振り返ると小田原の街並みが広がり、キラキラ光る相模湾が見えていました。


すすきの道
【すすきの道】
雪の斜面から
【雪の斜面から丹沢方面を振り返る】

上は更に広い斜面で、丹沢も全体が見えるようになってきました。こうして見ても、やはり丹沢の方が雪は少ないように感じます。


やがて雑木林になり、溝状の道になりました。ぬかるんでいたら大変そうな道ですが、雪が積もって歩きやすくなっていました。途中から左へ山腹を進むと笹道になり、明るく開けたカヤト道の先で分岐の右を急登すれば明神ヶ岳です。

明神ヶ岳山頂に着き、向こう側の展望が一気に開けました。   が・・・富士山がいない!  

と、よく見れば富士山の前に雲が2段3段と重なっていて、すっかり姿が隠れていました。周りの山々はよく見え、右横には南アルプスも見えているのに、とっても残念。明神ヶ岳は3度目ですが、富士山が見えなかったのは初めて。今年の登山は「半吉」かな。

手前にはコブのような金時山があり北面はいかにも急峻。ハシゴ段が12ヵ所あったのを思い出しました。


明神ヶ岳
【明神ヶ岳山頂   富士山は?】

今までは風が当たらなかったけど、ここは寒い。横のカヤトの陰で昼食にしました。前後しながら先に到着された先ほどのご夫婦から、出来たてホットミルクを頂き感謝。松田にお住まいとの事で、今日はもう下山されるそうです。地元の方には庭のような明神ヶ岳です。


雪道
【気持ちのいい雪道】

食事が終わっても相変わらず富士山は雲の中。諦めて出発します。

駒ケ岳や大涌谷を見ながら、ここからは気持ちのいい尾根伝い。しばらくはカヤトや自然林の中の明るい雪道です。
気温が低いので、雪もサラサラしています。


ハコネダケの中の溝状道を下ると右側がガレた斜面になって、目の前に駒ケ岳や大涌谷が大きく広がっています。

更に進んで行くと、前方にまた明星ヶ岳への道が見えて来ました。雪があると、道がはっきり白い帯になって見えるので楽しい気分です。下に見える宮城野分岐あたりに、そこから下る準備の人影が見えています。


明星ヶ岳へ
【明星ヶ岳へ延びる白い帯】
富士山
【富士山が見えてきた!】

急坂を下り、上から見えた宮城野分岐を過ぎて振り返ると、ようやく富士山が見えてきました。全体が見えなくても少しでも見られれば嬉しい富士山は、やっぱり特別な山です。

緩やかに上下しながら進み、振り返ると明神ヶ岳のおおらかな山容が見えました。下って来た道も白く見えていて、外輪山の楽しい縦走路です。

明神ヶ岳
【明神ヶ岳を振り返る】

平坦になった先に2回目の宮城野分岐の道標が立っていますが、そのまま直進すると明星ヶ岳に着きます。以前より周りの草が刈られ、見通しがよくなっているように思いました。


明星ヶ岳
【明星ヶ岳の山頂】

防火帯の道の横に明星ヶ岳の山頂があり、傍らに箱根御嶽大社が祀られています。山頂の標識は来た方向からは見えにくい位置にあるので、ちょっと分かりにくい山頂です。

展望はなく、これから向かう東方面には相模湾が見えていますが、今日は大きな雲があちこち浮かび、今は陰っていてちょっと暗い海です。

明星ヶ岳から
【明星ヶ岳から見る相模湾】
雪道
【遠くまで延びる防火帯の雪道】

ここからも防火帯の雪道が続きますが、人は誰もいなくなりました。


緩やかな下りがずっと続き、やがてハコネダケの中の巻き道を過ぎると、そこからは植林になりました。時々左側が開け、丹沢の山並みが一望できる所がありました。大室山から大山までが横一列に並んでいるので、稜線とその山の景色を思い浮かべながらしばらく眺めていました。

丹沢山塊
【大室山から大山まで並ぶ丹沢の山々】

やがて環境保全の看板が立つ小ピークに出て、ここからは右の斜面を下ります。南面の急斜面はぬかるみもあり、落ち葉の積もる崩れたような土止め段を慎重に下りました。緩やかな道になってしばらくすると車道に出ます。「塔ノ峰へは900m先を右折」の道標があり、車道を左へ進んで行くとやがて右手に塔ノ峰が見えてきました。カーブしながら更に行くと、右に登山口がありました。

常緑樹と落葉樹の混じった林を行き、左へカーブすると塔ノ峰の山頂に出ました。樹林に囲まれ展望はありませんが、ここで最後の休憩。


塔ノ峰
【塔ノ峰】

道標に従い南の塔之沢方面へ下りて行きますが、やがて右に山腹を進むようになります。地図より長く感じる距離を西へ行くと、ようやくジグザグ下りになり、ここからは短い距離で竹林の先の阿弥陀寺に着きました。


阿弥陀寺
【阿弥陀寺】

山陰のひっそりとしたお寺で、正月らしいものといえば柱に掛けられた小さな飾りだけです。本堂直前まで車の跡があり、ちょっと違和感のあるお寺でしたが、今日の無事を感謝してともかくお参りしました。


あとはコンクリート舗装の道を下り、道なりにカーブしながら行くと阿弥陀寺入口で、車道に出ます。左へ下ってガードをくぐると、箱根湯本駅です。


明神ヶ岳から明星ヶ岳の防火帯の道は、思いのほか雪が多かったので夏道より幅広で歩きやすく、楽しい稜線歩きとなりました。明神ヶ岳からの富士山は残念でしたが、途中から見えたので、とりあえず良い登り初めになりました。



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