立山浄土山近くの龍王岳東尾根は岩稜尾根の初心者用バリルートとのこと。
久し振りの岩稜帯に緊張しつつ、素晴らしい展望も楽しんで来ました。
2021.10.5 (火) | 室堂 | → | 一ノ越 | → | 取りつき | → | 龍王岳 | → | 一ノ越 | → | 室堂 |
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晴れ | 09:35着 09:45発 | 10:50 11:00 | 11:25 | 13:25 13:45 | 14:20 14:30 | 15:10着 15:30発 |
初夏、KAZUさんから剱岳平蔵谷と源次郎尾根の提案がありましたが、一旦平蔵谷出合まで下って山頂まで登るのは、私には技術的にはもちろん体力的にももう無理。もっと簡単&短い岩稜帯なら何とかなるかもと言って、秋の龍王岳東尾根を案内して下さることになりました。 |
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信濃大町駅で待ち合わせ。扇沢からアルペンルート往復券(2810円割引)を購入して、室堂へ。 |
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大観峰でも展望台へ出てみると、周辺も赤・黄・緑の豊かな彩りで、青空に映えています。 |
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室堂に到着。周辺はチングルマの草もみじが広がり、所々に鮮やかな赤も見えます。 |
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ナナカマドの紅葉なども眺めながら、一ノ越へ。 |
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一ノ越に到着。 今日は左の立山ではなく、右の龍王岳の東尾根を登ります。 |
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【取りつきへ】 |
東一ノ越への道を下り、途中で右下の取りつきへ。東尾根の北側はガラガラ落石帯のようで要注意。 振り返れば一ノ越山荘が小さく、 周辺はチングルマなど夏は花も多そうな所です。 |
ここで身支度。帽子はシミ防止に仕方なく被るけれど本当は嫌い。ヘルメットも鬱陶しいので被りたくなかったけれど、「岩に頭をぶつけることもあるから」と被せられてしまいました。簡単なハーネスも念のため装着しカラビナをセット。100均のカラビナではなく本物のカラビナに触るのも初めてです(^^ |
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ヒモに繋がれるのも好きじゃないからと言って、しばらくはそのまま登りました。途中から私が先に行くことになりましたが、傾斜が強くなった所で下からKAZUさんが「そこで待ってて下さい。上からザイルを下します。」と言ってスルスルと上に行き、ザイルを下げてくれました。 |
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【「そこで待ってて下さい」 「は~い」】 |
初めてのザイル、わくわくでカラビナにセット。 どうしても手掛かりに届かない所では、 ザイルがあって助かりました。 |
横を見れば、今日は薄雲があっても遠望は利き、槍ヶ岳も笠ヶ岳もすっきり見えています。 |
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傾斜はそれなりにあっても、けっこう足場も手掛かりもあるのでアスレチックみたいです。 |
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【上へ】 |
【KAZUさん撮影】 |
一人で行けそうな所は先に行かせて下さるので、 ドキドキしつつも楽しい。 |
【次はあのピークへ (拡大)】 |
左には針ノ木岳や船窪岳方面の下に黒部湖の南端が見えています。 KAZUさんが岩から岩へさらっと渡った少し先で「ここもザイルがあった方がいいから、そこで待ってて下さい。」とのこと。 |
【私は後ろで待機】 |
私が「何とか行けそうな気がしますけど~」と言っても「ダメダメ!そこから絶対動かないで下さい!」と言って、少しして上からザイルが下りて来ました。カラビナに装着し、いざ進んでみると、確かにすぐ前の足場まで渡れそうで渡れない。私では足の長さが、まさに足りない(この漢字、ピッタリ!)。足場や手掛かりにわずかながら届かない所があったので、ザイルがあって本当に助かりました。 |
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【上へ】 |
あとは普通の岩稜歩きになり、ほっと安心。 でも気を抜いてはいけません。 |
最後の緩やかな登りで龍王岳の山頂に着きました。 無事に到着できて、よかった~!
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狭いピークですが眺望は素晴らしく、五色ヶ原の奥には薬師岳など北アルプスの山々。 |
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そしてずっと見えていた後立山連峰。更に奥の餓鬼岳や燕岳などの稜線も見えて、素晴らしい眺望です。 |
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【後立山連峰 餓鬼岳~燕岳~槍ヶ岳 笠ヶ岳 (拡大)】 |
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あとは簡単な下りで、すぐに五色ヶ原分岐。 富山大研究所から一ノ越へ下ります。 |
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この時、雄山にかかっていたのはレンズ雲? 山ではたまに見る珍しい雲なので嬉しくなりました。
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今日は終日気持ちのいい青空。 静かな登山道の紅葉を愛でながら下ります。 |
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立山を振り返りつつ室堂に到着。KAZUさん慣例の無事下山セレモニーコーヒーを頂き、山行終了。
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【立山三山 (拡大)】 |
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龍王岳の東尾根は久し振りの岩稜で取りつきから2時間くらいの短いルートでしたが、槍の穂先より長い時間が必要だし、今は体力も集中力も続かないので、私にはちょうどいい岩稜尾根でした。地図で見ればほんの小さな岩山だけれど、クサリやハシゴなどで整備されてないルートだし、ザイル・カラビナ・ヘルメットに触ったのは初めて。とても貴重な楽しい体験が出来て感謝の山行でした。 |