塔ノ岳・丹沢山・丹沢三峰山

とうのだけ(1491m)・たんざわさん(1567m)・たんざわみつみねさん(約1360m)


今年もシロヤシオの季節になりましたが、今回は檜洞丸ではなく丹沢山へ行ってみることにしました。
塔ノ岳〜丹沢三峰山は、花は少ないながらもシロヤシオの木は多く、雲海の上の富士山も素晴らしいでした。


2013.5.25
(土)
 大倉見晴
茶屋
堀山の家花立
山荘
塔ノ岳竜ヶ馬場丹沢山円山木ノ頭本間ノ頭高畑山三叉路
ガス
のち晴れ
 07:00着
 07:05発
07:50
07:55
08:45
08:50
09:30
09:45
10:15
10:25
11:10
11:20
11:40
12:10
13:25
13:35
14:05
14:20
15:4016:35着
16:51発



塔ノ岳へは何度も行っていますが、展望の山と思い込んでいるのでいつも葉のない季節の冬ばかり。考えてみればシロヤシオの時期に行ったことがありませんでした。花付きの良くない今年ですが、五葉ツツジの木がどのくらいあるのか、今年は塔ノ岳〜丹沢三峰山のシロヤシオを偵察してみたいと思います。
積み残しも時々ある渋沢駅6:48の始発大倉行ですが、今朝は意外と混まず1台で間に合いました。

登山口から広葉樹再生林に入って間もなく、嬉しいものを見つけて、思わず足が止まってしまいました。

このGW最終日に孫娘と弘法山のハイキングコースを歩いた時、野イチゴを見つけ「これ、食べられるのよ。」と渡すと、ニガイチゴなのでさほど甘さはないのに、「おいしい〜!」と大喜び。以降はずっと野イチゴ探しのハイキングでした。

ここにはニガイチゴより甘いクサイチゴがいっぱい。『今日は白い花じゃなくて、おみやげイチゴ収穫祭にしようかな』と思うほど。見向きもせずどんどん進む皆さんを横目に、私一人フラフラさまよって味見。


クサイチゴ
【まんまる つやつや クサイチゴ】

でも今日は長い行程なので、ほどほどにして真面目に歩きましょ。
緑色のイロハモミジが続く大倉尾根の長い段々道。堀山の家も相変わらず賑やかです。


大倉尾根
【大倉尾根の段々道】

堀山の家
【堀山の家】

太陽に背を炙られるような晴天だったら、挫折しそうな花立の階段。
今日は朝から曇りだけど、この急登は冬でも暑い。花立に着いたら、当然の如く山荘へ一直線。
さっぱりした甘みの「みぞれ」にしたら、隣の方が「氷だけかと思った」(笑) 甘くて美味しいですョ。


花立の階段
【花立の階段】

花立のかき氷
【かき氷 みぞれ】

花立木道から見る塔ノ岳は真っ白ですが、今日のお目当ては展望ではないので大丈夫。
山頂が近づくと、緑の中にトウゴクミツバツツジがちらほら咲いていてきれいでした。


塔ノ岳へ
【塔ノ岳は真っ白】

トウゴクミツバツツジ
【トウゴクミツバツツジ】

なんだかガスが薄くなってきたみたい。
ワクワクしているうちに、塔ノ岳山頂に着きました。

なんと、山頂はガスが流れ青空が広がっています。嬉しい〜〜〜!


塔ノ岳
【塔ノ岳】

そして西には、思いがけずくっきりきれいな富士山が見えました。
なんて素晴らしく、美しい富士山なんでしょう〜!!
鍋割山稜も表尾根も真っ白な雲海の下。塔ノ岳からこんな雲海を見たのも初めてです。

塔ノ岳から見る雲海と富士山
【塔ノ岳から見る雲海と富士山】

しばし富士山に見入って、丹沢山の稜線はどうかなと行ってみると、こちらも青空が広がっています。
そして、シロヤシオ!確かに花付きイマイチの木が多いけど、蕾もあってちょうど見頃できれい。
爽やかな青い空、清純な白い花、おしゃれな赤い縁、明るい緑の葉。何度見ても素敵な花です。


シロヤシオ
【シロヤシオ (拡大)】

不動ノ峰〜丹沢山
【不動ノ峰〜丹沢山 (拡大)】

日高を過ぎると、ツルシロカネソウが群生していました。
白い花びらは萼で、花弁は雄しべのように見える黄色の部分だそうです。
白い糸状が雄しべなら、中央の丸が雌しべでしょうか? ほんのり紅色もあって、とても可愛い。


ツルシロカネソウ
【ツルシロカネソウ  白色】

ツルシロカネソウ
【ツルシロカネソウ  紅色】

塔ノ岳までは賑やかでしたが、丹沢山へ進むと人もぐっと少なくなり、静かな笹原歩きはとても素敵です。


丹沢山へ
【丹沢山へ (拡大)】
箒杉沢と富士山
【箒杉沢と富士山 (拡大)】

箒杉沢と富士山がよく見える、お気に入りの場所。蛭ヶ岳から西の山々には雲がかかっていますが、今日は風も爽やかで、本当にいい気持ちです。

花付きの多い少ないはあるけれど、この稜線はシロヤシオの木も多そうでした。


笹原の休憩所、竜ヶ馬場に着きました。気持ちよさそうに、ベンチでお昼寝の単独男性。
正面に広がっているはずの大山〜表尾根は雲海の下で、右の塔ノ岳も雲が迫っています。

竜ヶ馬場
【竜ヶ馬場  表尾根は雲海】

青空やブナ大木の新緑を見上げながら進み、丹沢山に着きました。
富士山はもう隠れてしまったけど、山頂は青空。木陰に座ってお昼にします。
今日は三峰山のシロヤシオも見てみたいので、午後は宮ヶ瀬方面へ進みました。


丹沢山 山頂
【丹沢山 山頂】

丹沢山
【宮ヶ瀬分岐から振り返る山頂広場】

バイケイソウの青々とした葉が広がる丹沢山北側のブナ林を下って行くと、シロヤシオの木が多くなってきました。


シロヤシオ
【丹沢山北側のシロヤシオ】

まったく花を付けていない木、まばらな木もありますが、きれいな花付きの木もあります。
当たり年のような葉も見えないほどの真っ白な木はないけれど、緑の中の白い花は本当に素敵。


シロヤシオ
【シロヤシオ (拡大)】

花付き少なめ
【花付き少なめの木 (拡大)】

丹沢三峰山のブナ林
【丹沢三峰山のブナ林 (拡大)】

そして、この丹沢三峰山はブナ林の美しさも素晴らしいです。長い尾根なので、なかなか日帰りでは来れませんが、人も少なく静かなブナ林は西丹沢にも劣りません。

名前は三峰山ですが、本間ノ頭までに越えるピークは5つあり、最初のピーク、瀬戸沢ノ頭に着きました。ベンチがありますが、先が長いので通過。

瀬戸沢ノ頭
【瀬戸沢ノ頭】

この春、むすび山で見た白い花アオダモが、周辺にも沢山咲いていました。
雌雄異株だそうで、雄株の花の方が白くふさふさした雰囲気のようです。
専門的な事は分からないけれど、遠目には真っ白で、とても素敵な木でした。


アオダモの木
【真っ白なアオダモの木】

アオダモ
【アオダモ】

トウゴクミツバツツジとアオダモ
【太礼ノ頭の紅白】

太礼ノ頭は道標が立つだけの通過点のような所ですが、近くにはトウゴクミツバツツジとアオダモの紅白が見れました。雲で陰ってしまったので、ちょっと残念です。


五つの峰で、一番の急登がある円山木ノ頭。短いながらも下山中の段々急登はシンドイ。
アセビが茂る先の山頂は、狭いながらも倒木があるので、休憩にはいい雰囲気です。


円山木ノ頭へ
【円山木ノ頭へ】

円山木ノ頭
【円山木ノ頭】

丹沢山を過ぎてからは、時々登って来る人とすれ違うだけ。シロヤシオが点在する静かなブナ林がずっと続いて、この雰囲気も大好きです。


ブナ林
【ブナ林 (拡大)】

次の無名ノ頭も段々登り。山頂は道標だけですが、花少なめなシロヤシオの木がありました。
真っ白に咲き誇るシロヤシオも素敵ですが、緑の中に控えめに咲く雰囲気も捨てがたいです。


無名ノ頭へ
【無名ノ頭へ】

シロヤシオ
【控えめな雰囲気のシロヤシオ (拡大)】

シロヤシオ
【散り始めのシロヤシオ】

下った鞍部には、花も多かったであろうシロヤシオが散り始めていました。

三峰山最後のピーク、本間ノ頭に着きました。ベンチがあり、シロヤシオの花はこの辺りまでありました。

本間ノ頭
【本間ノ頭】

緩急交互の尾根道はやがて緩やかな山腹の道になり、テンニンソウの葉が茂る所もありました。


宮ヶ瀬へ
【ツクバネウツギの散り花】

松小屋ノ頭あたり?
【松小屋ノ頭 過ぎたあたり?】

短い鎖場や桟橋を過ぎると金冷シで、左手にうっすら宮ヶ瀬湖が見えています。
その先は北側の山腹道で、弘法山では沢山咲いていたギンランが一輪だけ咲いていました。


金冷シ
【金冷シから見る宮ヶ瀬湖】

宮ヶ瀬へ
【北側の桟橋】

青宇治橋分岐に到着。車の人は右へ、バスの人は左へ分かれる所です。
10年ぶりに寄ってみた高畑山は、展望台がなくなってベンチが置かれていました。


青宇治橋 分岐
【青宇治橋 分岐】

高畑山
【高畑山】

「ヒルに注意」ベンチまで来ればあと僅か。最後の分岐では右が宮ノ平、左が三叉路バス停に近いです。
宮ヶ瀬方面はヒルのメッカですが、今日は爽やかな晴天だったのでヒルの姿は全く見ませんでした。


「ヒルに注意」ベンチ
【「ヒルに注意」看板があるベンチ】

宮ヶ瀬湖
【宮ヶ瀬湖見つつ三叉路バス停へ】







初めてシロヤシオを見たのが当たり年の檜洞丸で、その素晴らしさに感動しました。それ以来、シロヤシオの頃はいつも檜洞丸でしたが、塔ノ岳〜丹沢三峰山も五葉ツツジの木が多く、ブナ林も素敵でした。塔ノ岳からは雲海と富士山が素晴らしく、目的の白い花も両方見ることが出来て、とっても充実した一日でした。今年はシロヤシオの花付きが良くなかったけれど、この稜線は来年も楽しみにしたいと思いました。




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